近年、日本の自動車メーカーもブランド価値構築のために努力されているように感じます。私も自動車メーカーに10年ほど在籍していたことがありますので、その大切さ、重要性はわかっているつもりです。
ただ世界を見渡すと特にBMWのブランド価値構築の力強さは別格に感じるものです。そのことはBMW本社に併設されるBMW Weltに行くと実感します。
この巨大なBMWの施設に入ると、日本にあるBMWショールームで感じる同じイメージと雰囲気が充満しています。
建物内の色、素材、デザイン・・この統一感は別格という他はないです。この統一したイメージは、企業コミュニケーション、企業デザイン、企業組織、企業活動など、すべてに反映され、ディーラー顧客向けの資料、販促ツール、ショールームのインテリア デザイン、そして工場にいたるまで一貫性のあるイメージ・プラットフォームが適用されている次元です。
この徹底した一貫性を求めたBMWの戦略は強力なブランドの個性に変換されていると感じます。
歴史では決して引けの取らない、日本メーカーも自身のブランド価値を今後もさらに高めてほしいと願います。