魅力的な車とは・・
私が思う大事なところは、「魂を感じるか」というところです。
デザインや性能がどうのというところは表面的なところで、その表面に見える姿の理由が何なのか、その奥底に広がる作り手の思いが伝わってきた時に心を動かされます。
車以外の工業製品や工芸品なども、そうですね。
私が日本車の中で、そんな魂を感じた車の中にスカイラインがあります。
そんな思いを感じされてくれた日本車は貴重だと思います。
スカイラインには、そんな魂が吹き込まれる背景もあったのだと思います。
S54型スカイラインのレースシーンでの活躍は、当時多くの車ファンの心を熱くさせてくれたと思います。
日本グランプリ(当時の国内自動車レース界の最高位)での勝利は、各メーカーの技術力を宣伝告知、アピールする大事な舞台。
そして1964年の第2回日本グランプリでのスカイラインが放った姿は、今でも語られています。
FIA GT2クラスの規定に合わせ造られたレーシングカー、ポルシェ904を抜き去るシーン・・箱型乗用車ベースのレースカーが、純レースカーを抜き去る。
スカイライン伝説の始まりと言われる名場面です。
このような絵は二度と見られないものだと思います。
抜かれた真実はどうであれ、抜かれた姿を見せたのは事実。
そんな駆け引き、申し合わせがあったという話もありますが、それもスカイラインであったからこそのことだと思います。
スカイライン(プリンス自動車)の走りに対する情熱、魂は、1966年に日産自動車との合併後も、受け継がれ育まれたと思います。
日産になってからも、多くの歴代スカイラインの開発指揮官であった桜井眞一郎さんの元、日本の名車として数えられるスカイラインとして歴史を刻んだことを見れば、日産との出会いがあったからこそのスカイラインだったのかもしれません。
一目置かれる存在。
5代目 愛称「ジャパン」に代表される人々の注目・・・
スカイラインに影響された人は、多いのだと思います。
そして私も、その一人です。