好きな車のこと

車にまつわる思ったことや経験などを綴っております!(^^)

いい車とは

我が家の移動車は、この20年ほどドイツ車です。

 

現在は15年前のA4アバントです。

 

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仕事の関係で日本車もありますが、ドイツ車は、私の意思でずっとあります。

 

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ドイツ車の魅力は…走りの質の高さと安全性への信頼でしょうか。

 

この二つについては、アウトバーンを代表する環境が求めたものだと思います。

 

走りについては、調律された完成度の高さが魅力です。

 

各メーカーのこうあるべきというコンセプト、理念が一貫していることが、車に反映していると感じています。

 

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ボディ、エンジン、サスペンションに一体感があるといいますか…

 

息が合っているといいますか…

 

その点で残念ながら、日本車は物足りなさを感じてしまうものが多いというのが実感です。

 

私は、それについては熟成にかける時間不足だと理解しています。

 

また日本車の安全性能については、欧州車を凌駕したと伝えられることもありますが、私自身はその根拠に、真実味が薄いというのが率直な思いです。

 

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側面衝突対応の極太のピラーと重厚なドアの開閉音と感触から安心が伝わります。

 

それは対衝突安全基準を定めて行われている各自動車アセスメントの内容が、すべての安全性を網羅した内容だとは思えない点です。

 

また個人的に疑問を持つ一例は、安全装備の差別化にもあります。

 

日本のメーカーが安全を第一に信念をもって考えているのであれば、例えば、同じ車種で、サイドエアバックの設定が、あるものとないものが存在していること自体が、私には理解できないもので、それは安全に対する思いの表れだと判断しているところです。

 

告知用と感じてしまう燃費表示なども、そうです。


リッター35キロとカタログ表示されていて実際はその半分であっても、寛容に捉えてくれる日本の方々からは、それほど文句はでません。

 

私の日本車に対する印象は、本当にそうなのかと思う疑念がつきまとうところです。

 

以前、ある日本車の開発エンジニアの方と語り合った中で、日本車は個々の技術は、素晴らしいと思うが、せっかくのそれぞれの技術が噛み合っていないことを話されていました。

 

なぜ?の答えは、第一に時間が足りないというものでした。

 

営業サイド、経営サイドからの時間とコストの要求がきついという話です。

 

この環境では、「本当にいい車は造れない…」という、その方の言葉が、現在の日本車にも表れてるのだとあらためて感じています。

 

その方の個人車は、シトロエンでした。

 

故障は多いが、それを帳消しにして上回る乗り心地の良さとバランスは素晴らしいよと…「こういうところにお金がかけられないんだよ日本車は」…と話されていたのが印象的でした。

 

複雑な思いになる話です。

 

個人的に日本車の故障が少ない、燃費が良いという、絶対的優位と見られていたところも、そんな厳しい開発環境から悪影響が出てきているのではと思う疑念が、近年の大きなリコール問題などからも感じているところです。

 

日本の年間国内マーケットは、バブル期の750万台超えをピークに、現在は250万台減の500万台の水準にまで落ち込む中で、輸入車はバブル期初頭の15万台から現在は30万台へと台数に占める割合は少ないものの増えているところを見ると、そんな車造りへの要求が高まっているのだと感じています。

 

今や輸入車も世界的なマーケットを見据えて、各国の環境に合わせた開発に力を入れており、日本のメーカーも車の魅力とは信頼とは何かということを、あらためて真剣に考える必要があると思います。

 

せっかくの技術力をもっと生かせる環境が、今の日本の自動車メーカーには必要なのだと感じています。

 

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