今から40年以上前の1976年頃でしょうか。
スーパーカーブームがありました。
私が、そのブームを知ったのは父親が買ってくれた、スーパーカーの写真集でした。
当時小学生だった私は、その初めて見る車を食い入るように眺めました。
学校に行くと友達が、「ランボルギーニ、フェラーリ・・」などと口ずさんでいたことを思い出します。
戦後の高度経済成長期(1950年代)における、新時代の生活必需品として電化製品(テレビ※白黒、洗濯機、冷蔵庫)が三種の神器と呼ばれた時代から、1960年代半ばのいざなぎ景気時代に変わり、新三種の神器としてカラーテレビ、クーラーそして車が新たな豊かさへの憧れとして人々に注目された時代・・そして1970年代は、まだその余韻が残っていた時代だったと思います。
その余韻の中で登場したスーパーカーの姿に人々は羨望の眼差しでした。
当時、スーパーカーショーは、全国各地で開催され、私も行きました。
ランボルギーニ イオタと写真を撮るコーナーがあって、確か1500円払った記憶があります。運転席に座って当時、流行ったポラロイドカメラで撮影してくれました。
嬉しかったですね..
今、思えば、ランボルギーニで変更された本物のレプリカだったのかな~と‥でも今やミウラが超貴重車ですから、どちらにしても良い記念になりました。
そんなブームだった時は、色々スーパーカーしてましたね。
有名なところでは、スーパーカー消しゴムや有名飲料水もビンの王冠裏にスーパーカーが描かれていました。他にも沢山、スーパーカーのイベントで盛り上がっていた記憶があります。
その中で個人的にひときわ注目したのが、自転車でした。
リトラクタブルライトの自転車です。
スーパーカーライトという名前は、わかりやすい呼び名でしたね。
当時、子供心に自転車に必要ないだろう~と思いつつも、ちょっと欲しいと思う自分が、いたことを思い出します。
中学になる時に通学用の自転車を用意しましたが、そのスーパーカーライトは、私の一つ先輩止まりで、流行りは終了‥でも、もしあったら買っていたかもしれません。
車で世の中が盛り上がる時代・・
こんな車があったらな~と夢を追う時代・・
大人も子供も、車への憧れが、まだまだ残っていた時代だったと振り返ります。